考える冒険

※「信ずることと、知ること。」から引っ越してきました。

【参加レポート】加藤陽子さんご講演「丸山眞男が格闘したもの ~非政治的もしくは超政治的存在としての天皇という視角から~

こんにちは。

23/12/16(土)東京女子大学で開催された、第23回丸山眞男文庫記念講演会に参加できました。以下の文は、その「印象記」に過ぎず、「まとめ」「要約」、「講評」などでは決してありません。その点をお含みいただいたうえでお読みくださいますと幸いです。

A4で4ページにびっしりと印字されたレジュメに沿って、講演は90分近くに及ぼうとしていたと思いますが、その何分を理解できていたか、心許ありませんが、書いていくこととします。

 

 

以下、ランダムに綴っていくことにしますが、便宜上連番を割り振っています。なお、「 」でくくっているところがあるとはいえ、それは加藤さんのご発言を、逐語的に再現したものではないことをお断りしておきます。お許しください。

  1. 私自身、もはや「高齢者」ビギナーではあるのですが、その私から見ても、年配の、特に男性が多く見受けられました。その点については、加藤さんも言及していました。
  2. 「女子大でやっても男性ばかりがお見えで、これが一般の、女子大でない大学でやったらどうでしょうか」と笑いを誘っていました。
  3. 講演前、入場して着席する際、前方の席にいた若い男性(学生さん?)に声をかけていらっしゃいました。男性は恐縮していたように見えましたので、もしかすると、その男性をねぎらっていたのかもしれませんね。
  4. 「私は生きている丸山に接して、肉声を聞いてはおりません。ですので、演題の『非』とか『超』を、丸山がどう声に出して読んでいたのかがわかりません。今日は、私の読み方でしかないことをお許しください」。とても興味深い。
  5. 丸山の業績について、三谷太一郎と杉田敦を「伴走者」とした理解を試みたいとされていました。杉田氏は、『丸山眞男セレクション』(平凡社ライブラリー)の編者と紹介いただいたのでわかりましたが、三谷氏については、帰宅後に知人から『日本の近代とは何であったか』(岩波新書)の著者だと指摘されるまではわかりませんでした。
  6. 杉田編『丸山眞男セレクション』と、その杉田解説を、たいへん高く評価されていました。

その他の「論点」については、理解の及ぶところではなかったので割愛させていただきます。

講演中の天皇という存在の「非政治性」についての言及に関連して、事後に質問させていただきましたが、お答えについても理解が及んでいないので、質問内容のみ記しておきます。

「日常的な会話や対話から、排除ないし淫靡されているものとしては、『政治』性だけではなくて、『宗教』性ということも挙げられると思います。丸山は、その点についてはどう考え、どうすればこの2つが日常に回復すると考えていたのでしょうか」。

*       *       *

帰宅する前に、ライトアップされた植樹と、正門のプレートの写真を撮っておきました。

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今回はひとまず以上とさせていただきます。お読みくださいましてありがとうございました。それではまた!