こんにちは。
今晩(11月16日)21時より、clubhouseにて、ルーム「100分de名著を語ろう」#131を開きます。今回は、渡部泰明さんご解説による『古今和歌集』の第2回め「恋こそ我が人生」について語り合います。
なお、第1回「めぐる季節の中で」については こちら を、若干の考察については こちら をご参照くださいますようお願いいたします。このレジュメも、前回同様に、テキストで引用されている首のご紹介をいたします。
以下、テキストの見出し毎に連番を振ってご紹介します。
1)恋の歌は公開ラブレター?
2)恋の芽生えを詠う
①ほととぎす鳴くや五月のあやめ草あやめもしらぬ恋もするかな(よみ人しらず)
3)新しい時代の恋の歌
②春日野の雪間をわけて生ひいでくる草のはつかに見えし君はも(壬生忠岑)
4)愛しい人は雲のかなたに
③夕ぐれは雲のはたてに物ぞ思ふあまつ空なる人を恋ふとて(よみ人しらず)
④風ふけば峰にわかるる白雲のたえてつれなき君が心か(壬生忠岑)
5)幻想的な小町の恋歌
⑤思ひつつ寝ればや人の見えつらむ夢としりせば覚めざらましを(小野小町)
⑥うたたねに恋しき人を見てしより夢てふものは頼みぞめてき(小野小町)
6)切迫した恋のリズム
⑦命やはなにぞはつゆのあだ物を逢ふにしかへば惜しからなくに(紀友則)
7)禁じられた恋のやりとり
⑧君や来し我や行きけむ思ほえず夢かうつつか寝てかさめてか(よみ人しらず)
⑨かきくらす心の闇に迷ひにき夢うつつとは世人さだめよ(在原業平)
8)疎遠になった人を待つ
⑩今来むといひしばかりに長月の有明の月を待ち出でつるかな(素性法師)
⑪さむしろに衣かたしき今宵もや我を待つらむ宇治の橋姫(よみ人しらず)
9)けじめをつける大人の恋歌
⑫たのめこし言の葉今は返してむわが身古るればおきどころなし(典侍藤原因香朝臣)
⑬今はとて返す言の葉拾ひおきておのがものから形見とや見む(近院右大臣)
10)失恋の愚痴もユーモアで包む
⑫雲もなくなぎたる朝の我なれやいとはれてのみ世をばへぬらむ(紀友則)
11)冷めた心に火をつける言葉の力
⑬時過ぎてかれゆく小野の浅芽には今は思ひぞたえず燃えける(小町が姉)
⑭もろこしも夢に見しかば近かりき思はぬ中ぞはるけかりける(兼芸法師)
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今回のご紹介は以上となります。お読みいただき、ありがとうございました。それではまた!