考える冒険

※「信ずることと、知ること。」から引っ越してきました。

【鑑賞メモ】辻村深月原作のDVD『かがみの孤城』を見る(ネタバレあり)

こんにちは。

昨日(23/07/28)早朝、GEOでレンタルしたアニメーション映画のDVD『かがみの孤城』を鑑賞しました。まだ、「新作だけど7泊8日」という扱いでした。

 

かがみの孤城

 

【あらすじ】

中学1年の「こころ」は、「友人」たちに仲間外れ(いじめと言うのがふさわしいでしょうが)にされていて、フリースクールに通うようになります。ある日、部屋の鏡が光り出し、中に吸い込まれていきました。

その先には、4人の男子中学生と、2人の女子中学生が先に着いていました。「鍵を見つけて秘密の部屋に入れば、何でも一つ願いが叶う。ただし、願いが叶えばここで過ごした記憶はなくなる。好きな方を選べばよい」。オオカミの仮面をつけた少女が語りました。

10か月余の間に、7人は徐々に打ち解けていき、それぞれに「困難」を抱えていることを理解し合います。やがて協力して鍵を見つけようとし始めますが、3年生のアキが「17時にはそれぞれの現実世界に戻らないとならない」というルールを破り、オオカミに食べられてしまうのです。

「こころ、鍵を見つけて、食べられてしまったぼくたちを助けて!」

こころはその時、一人現実世界にいたために、オオカミには食べられていなかったのです。こころは重要なヒントを携え、鏡の世界へ戻っていきます――。

【ここからネタバレ】

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7人の中学生たちは、同じ街の同じ中学に通っていることがわかります。3学期の初日、学校で会ってくれないかと言われてそれぞれが投稿しますが、とうとう会うことはできませんでした。保健室の先生は、口々に「そんな生徒はいないわ」と言うのです。

実は7人は、ほぼ7年ずつの間隔で離れていた同窓生でした。一か所だけ、14年の間隔が空いているのですが、その謎が解ける時、激しく心を揺さぶられることとなるでしょう。

果たしてこころは、他の6人を助け出すことに成功しました。しかし、それはこころ自身を救うことに他なりませんでした。「現実世界」に戻った7人は、かがみの中の記憶を失っていました。しかし、こころは「アキ」という女性と「再会」するのです。

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なかなかの感動作で、ぜひ原作で読みたいと思いました。図書館に手配中です。おすすめの一作でした。最後までお読みくださり、ありがとうございました。それではまた!