考える冒険

※「信ずることと、知ること。」から引っ越してきました。

【開催レポート】Twitterスペース「読書と音楽の杜から #04」

こんにちは。

オンライン×オフラインのハイブリッドを志向する「マチナカ読書会」の一環として、Twitterスペースを少しずつ開催するようにしています。今のところはまだ不定期でしか開催できていませんが、本日(23/07/23)第4回めを実施いたしました。このエントリーは、その「開催レポート」です。

この回は、①今読んでいる本、②これから読みたい本、③いわゆる「推し本」のいずれかについて語っていただこうとして開きました。私が②について話を進めた関係で、ご出席された方々も、それについてお話しくださいました。私が紹介したのは、

  1. 「100分de名著」フェア用無料リーフレット『わたしと名著』
  2. 田中健一さん『世界が広がる英文読解』(岩波ジュニア新書)
  3. 中島隆博さん他編著『扉を開く哲学』(岩波ジュニア新書)

の3点でした。発言は、他にお三方からちょうだいしましたが、掲載の許可を得てはいないので、ここでは私の発言のまとめに留めておきます。

1)「100分de名著」フェア用無料リーフレット『わたしと名著』

Eテレの長寿番組「100分de名著」関連のテキストや書籍のフェアに因んで発行・配布されたリーフレットです。番組プロデューサー氏と、出演された講師陣からの計14氏によるエッセイ集です。執筆陣は、

  1. 秋満吉彦
  2. 斎藤幸平
  3. 若松英輔
  4. 沼野恭子
  5. 鴻巣友季子
  6. 釈徹宗
  7. 河合俊雄
  8. 中江有里
  9. 西研
  10. 亀山郁夫
  11. 安田登
  12. 武田砂鉄
  13. 岸見一郎
  14. 小川洋子 (敬称略)

と、豪華絢爛です。お一人見開き2ページを寄せています。これから読みますので、楽しみです。

 

 

2)世界が広がる英文読解(田中健一)岩波ジュニア新書

 

 

現役の予備校講師である田中先生による、とても前評判が高かった最新刊です。これもまだ全体を検討はしていないのですが、数ある英文読解のテキストとは、学習者が「読みたい」文章が掲載されているのだろうかという問題意識に貫かれていると聞いています。

で。

最初に掲載されていた英文が、なんと、E.H.カーの『歴史とは何か』新版からの一文でした。日本語訳の方を記しておきますね。

したがって、ここまでのところ、「歴史とは何か」という問いにたいするわたしの最初の答えは、こうなります。歴史とは、歴史家とその事実のあいだの相互作用の絶えまないプロセスであり、現在と過去のあいだの終わりのない対話なのです(上掲著p.3)

ね。これが元の英文でどうなってるか、ちょっと興味ありませんか? 私は興味津々です。

 

3)扉を開く哲学(中島隆博ほか編著)岩波ジュニア新書

 

 

本当は、2)の『~英文読解』だけを買う予定だったんです。しかし、棚にあったこの本が目に入り、即購入を決めてしまいました。

今日確認したのは、11人の著者が8つの問いについて答えているものだということです。ただし、1の問いについては、2~3の解答が寄せられています。そこが「新しい」ところなのだと思っています。

          *       *       *

今回のレポートは、以上といたします。#05もいずれ開催いたしますので、その際には遊びにいらしてくださるとうれしいです。最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。それではまた!