こんにちは。
5月になりました。28日(日)の読書会当日も迫ってきています。レジュメ作成がなかなか進みませんが、がんばってよいものを作りたいと思っています。
オフラインの会と同時に、Discordを用いたオンラインでの会も企画しています。馴染みのない方のための「テストサーバ」も準備しています。Discordのアカウントを作成したあとで、 こちら をクリックしていただけますと、即座に参加いただけます。しばらく説明等のテスト運用におつき合いいただいた上で、本運用しているサーバにご参加ください。ご検討くださいますと幸いです。
今回のレジュメでは、第6章の分をお届けいたします。
第6章 「家」に働かされる―—娼妓・女工・農家の女性
小見出し一覧
①売買される女性・非正規雇用の女性
②公娼制度
③芸娼妓解放令
④「自由意志」という建て前
⑤「家」とは何か
⑥「家」のために働く女性
⑦女性の抑圧のさまざまな形
本章の概略
- 現代(2017年6月)にあっても、十分でないとされている「人身取引」についての法整備。
- 「ジェンダーギャップ指数」(2016年版)でも調査対象144か国中111位だった男女平等の度合い。
- 売春の非合法化=売春防止法(1958年)。それまで存続していた「公娼制度」。
- 江戸期の公認の「遊郭」=遊女屋による売春業とは別に、非合法の「隠売女(かくしばいじょ)」があった。
- 遊郭では、女性が性的サービスを行う商品として所有され、売買されていた。
- 遊郭制度の廃止=1872(明治5)年の「芸娼妓解放令」。「本来」所属するべき「家」に戻されるというもの。直ちに個人として解放されたのではなかった。
- 人身売買を伴わない、「自由意志」による売春は禁止されていない。
- 遊女屋に代わる「貸座敷業」=女性が「自由意志」で自分の身体を売っている建て前になった=「自己責任」 → 蔑視されるようになる(=通俗道徳の罠)。
- 「家」と「家族」とは違うもの。家とは、生産や販売、消費のための組織であり、つながり方。家族と仕事とが密接不可分のもの。
- 個人間の競争の他に、「家」単位間の競争もあり、家に所属する個人に対しては、働かせようという圧力がかかっていた。
- 「女性が弱い立場にあるかぎり、社会全体が無理をしようとすると、女性にしわ寄せがいくという構造」があった。
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今回の「レジュメ」としては、以上といたします。残りは第7章と「おわりに」「あとがき」となるので、それらを書き上げたあとで、「まとめ」「感想」を書きたいと思っています。最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。それではまた!