こんにちは。
このほど、ブログやnoteの「ヘッダ画像」を、いわゆる「エピグラフ」的な章句を用いて作成してみました。「エピグラフ」(epigraph)というのは、文書の巻頭に置かれる 句 、 引用 、 詩 などの短文のこととされています。書籍の冒頭に、献辞などが挿入されていますが、あんな感じです。
この章句をどこから取ってきたかと言うと、石垣りんさんの詩集(岩波文庫版)に収められている「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」からのごく一部なんです。
ヘッダ画像に織り込まれてはいますが、もう一度抜粋している部分を掲げておきますね。
それらなつかしい器物の前で
お芋や、肉を料理するように
深い思いをこめて
政治や経済や文学も勉強しよう
ぼくは、「読書会」がこの国と社会に、文化として定着するといいなと思ってきました。その気持ちと、石垣りんさんの詩句でうたわれていることとはシンクロしていると感じています。孤独な、一人でするものと通常考えられている読書なのですが、そこで得たものを、近しい人に、「深い思い」のこもった料理のようにさし出す。シェアする。そんなイメージです。つたない文章ではありますが、これからもそうした「思い」のこもった言葉をつづり、お届けできればと考えています。